SECRET ROOM

第0076回 (2007/01/19)
骨董


ここ何年か、骨董やアンティークと言った物と触れ合う事が多くなりました。
昔からある商売です。誰か分からない人物が使いどのような事でここに至った物なのか分からない怪しげな物もある骨董。何故あれ程までに人を惹きつけ止まないできたのか。
恐らくは新品のような派手に自己表現をするのと違い、味わいや趣またはオーラやエネルギー存在感と言ったものを遠赤外線のようにジワジワと放つものだから。
そして一番の理由は、色々な理由で本物だから本当に良い物だから。数十年数百年にも渡り残ってきた物にはそれなりの理由がある。必要な物にしか与えられない栄誉、次から次と生み出される消耗品にしかならない物物物の中で、持ち主は変わってもその持ち主達よりも長くこの世に存在する。やはりそれだけの意味を持つ物だから。
それらは歴史を生き延びてきた本物の持つエネルギーを毎日出し続けてくれる。たった一つでもそんな物と付き合っていけたなら、消耗品に囲まれた現代で様々な励ましになるだろう。

経営や商売に行き詰る時、自然やこのように長く愛される物の事を考えます。そこに本質や真実があるからです。
どんなに嘆き悲しんでも陽は東から昇ります。
水が無ければ殆どのものは死滅します。
花は日をむいて咲きます。
必要なものでなければ無くなります。
美味しい実のなる木々には小鳥が集まります。
この世には雑草と言う名の草はありません。
閉ざされた水からはボウフラが湧きます。
魚の棲む清流は絶え間なく流れている川です。
まだまだ数え切れない程の事を教えてくれます。そしてそれらは嘘をつきません。
やはり物事には、必ずそこに至る理由があるんですね。

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